千葉県警の男性元巡査(22)から飲酒運転を理由に30万円を脅し取ったとして、恐喝の罪に問われた飲食店従業員、山口稚夏被告(24)に千葉地裁松戸支部は30日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
新崎長俊裁判官は判決理由で、主犯格の男に金策を相談した上での犯行で、現場では共犯者を呼び出すなど重要な役割だったとし「計画性が高く悪質だ」と非難した。
判決によると、男3人=恐喝罪で起訴=と共謀し令和3年8月、マッチングアプリで知り合った元巡査を誘って千葉県柏市内の飲食店で飲酒。その後、飲酒運転をさせて停車中に、男がミニバイクをぶつける交通事故を偽装、「なんで警察呼ばないの」「酒でも飲んでんのか」などと脅し30万円を払わせた。
男3人の公判は分離されている。県警によると、元巡査は飲酒運転を認めて処分を受け、依願退職した。