約2400万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反などの疑いで、エアコンの設置工事などを請け負う千葉市若葉区の「スマイルパートナー」と、同社の伊藤友哉代表(31)を千葉地検に告発したことが30日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、実際には存在しない会社の領収書を作成し、架空の外注費を計上して所得を圧縮。令和元年9月期までの2事業年度で約1億600万円の所得を隠し、法人税など約2400万円を脱税した疑いがある。
伊藤氏から節税方法を相談された友人が、架空の企業名や住所が記されたはんこを複数準備し、請求書の作成に協力していたとされる。
不正に得た資金は増資に充てたり、伊藤氏の個人名義の銀行口座で保管したりしていたという。スマイルパートナーの代理人弁護士は取材に「修正申告を済ませ、納税準備をしている」とした。