フィリピン南部バシラン州沖を航行中の旅客貨物船で29日夜に火災が起き、沿岸警備隊の地区司令官は30日、28人が死亡したと述べた。船上で18人の死亡を確認したほか、海上から10遺体を収容した。一方、乗客乗員計230人が救助されたという。共同通信の電話取材に答えた。
沿岸警備隊が艦船3隻を派遣し、放水による消火や捜索救助の活動を続けた。旅客船の上は高熱のため、救助が難航している。
地区司令官によると、船室で就寝中だった多くの乗客らが火の手に包まれたとみられている。火災原因は調査中だが、船室から出火したとの目撃情報があるという。(共同)