知りたい統一地方選

やっぱりうるさい?選挙カー、ルールはいかに

第20回統一地方選がスタートした。人口減少や経済、教育など課題は多岐にわたるが、そもそもなぜ選挙は大切なのか。世代の離れたキャラクター「昭男」と「令美」の「今さら聞けない」疑問に答える。

古くから選挙カーの音が「うるさい」との批判がある。候補者名や政党名の連呼により、寝かしつけた赤ちゃんが起きてしまったり、在宅勤務に支障がでたり。ただ候補者視点では、連呼が短期での知名度アップに不可欠な武器であるのも事実。陣営にとっての「もろ刃の剣」といえる。

「連呼するやつには投票しない」「迷惑だよ」。選挙戦が熱を帯びてくると、交流サイト(SNS)にはこうした声が目立つようになる。一方、候補者やそれぞれが掲げる政策を知るきっかけになるとして、「それほど気にしていない」という人もいた。

選挙カーの使用に関するルールは公職選挙法で決まっている。マイクなどを通して候補者名や政党名を連呼する行為は午前8時から午後8時までと定められ、学校や診療所の近くでは「静穏」を保持する努力義務も課している。だが罰則はなく、何をもって静穏と決めるのかもあいまいだ。

ただパトカーなどの緊急車両が近くを通行する際は、選挙カーからの連呼をやめ、サイレンの音がかき消されないようにするといった配慮をしている陣営もある。

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