中国電力社長が辞任へ カルテル引責

記者会見で謝罪する、中国電力の滝本夏彦社長=30日午後、広島市
記者会見で謝罪する、中国電力の滝本夏彦社長=30日午後、広島市

中国電力は30日、滝本夏彦社長(65)が6月の株主総会を経て辞任すると発表した。関西電力とカルテルを結んだことに絡み独禁法違反(不当な取引制限)で公正取引委員会から課徴金納付命令を受けた責任を取る。後任に中川賢剛常務執行役員(61)を充て、新たな経営陣の下で企業再生に注力する。

滝本氏は30日の記者会見で「会社への信頼を失墜し、巨額の課徴金納付命令を受けたことを厳しく受け止めている」と述べ謝罪した。滝本氏は令和4年6月、社長に就任した。

電力カルテル、主導は関電か 意識改革が急務

会員限定記事会員サービス詳細