山上被告の移送に奈良弁護士会が抗議 安倍元首相銃撃

安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などで起訴された山上徹也被告(42)が大阪拘置所に移送されたことに対し、奈良弁護士会(馬場智巌会長)は30日、抗議する会長声明を発した。

声明文では、移送について「移動時間の増大や交通事情の影響を受けることになり、公判に影響を及ぼす」と指摘。弁護士による接見を時間的、経済的に困難にするものだとしている。

山上被告は今年2月に奈良県警奈良西署から大阪拘置所へ移送された。弁護人は移送の取り消しを求め、準抗告と特別抗告を申し立てたが、いずれも棄却された。同会は「この事件だけではなく、奈良県で起きた事件の被告を県外に移すのは問題だ」としている。

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