東京電力は29日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器の内部調査で、原子炉圧力容器を支える土台内部のコンクリートがなくなり、鉄筋がむき出しになっている画像を公開した。土台内部の損傷が確認されたのは初めて。撮影は28日。
東電は水中ロボットを土台の開口部(幅約70センチ、高さ約1・7メートル)に入れて内部を撮影。土台の下部でコンクリートがなくなり鉄筋がむき出しになっていたほか、圧力容器直下に棒状のものや、堆積物も確認された。開口部近くにはがれき状や塊状の堆積物があった。
1号機の格納容器調査は昨年2月に開始。これまでの調査で土台外側の損傷は確認されていた。土台は溶融核燃料(デブリ)の高熱で損傷した可能性があり、圧力容器が倒壊する恐れも指摘されている。