マリア・コダマさん(アルゼンチンの文豪、故ホルヘ・ルイス・ボルヘスの妻で日系人作家、翻訳家)26日、ブエノスアイレス郊外ビセンテロペスで死去、86歳。乳がんを患っていた。地元メディアが報じた。
1937年3月、ブエノスアイレスで日本人化学者コダマ・ヨサブロウ氏とドイツなどの血を引く母マリアさんの間に生まれた。ブエノスアイレス大で文学を学びボルヘスに師事、共に翻訳や執筆を行った。
86年4月にボルヘスと結婚、2カ月足らず後にボルヘスが肝臓がんのため86歳で死去。ボルヘスの著作などの相続人となり、88年にホルヘ・ルイス・ボルヘス国際財団を創設。晩年まで講演や執筆を続け、21年には自伝を出版した。(共同)