プロ野球は30日に新球場のエスコンフィールド北海道で行われる日本ハム―楽天の1試合で開幕する。日本ハムは加藤貴、楽天は田中将が先発登板する。両チームは29日、新球場で練習して開幕戦に備えた。
ほかのパ・リーグ4球団とセ6球団は31日に初戦を迎え、2年連続日本一を狙うオリックスはベルーナドームで西武とぶつかり、ソフトバンクはロッテと顔を合わせる。セ3連覇を目指すヤクルトは神宮球場に広島を迎え、阪神はDeNA、巨人は中日と対戦する。
交流戦18試合を含む143試合を戦う。3大会ぶり3度目の優勝を果たしたワールド・ベースボール・クラシックの盛り上がりそのままに、公式戦も熱戦が期待される。
新庄監督「言い表せない緊張感」
日本ハムは新球場「エスコンフィールド北海道」で開幕を迎える。待ちに待った瞬間を翌日に控え、新庄監督は「選手が新時代をどうやってつくっていってくれるかという楽しみがすごすぎて、言い表せない緊張感。早くゲームを迎えたい」と興奮を隠さなかった。
昨季を「トライアウト」としてまるまる費やし、今季の春季キャンプでも激しい競争を促してきた。開幕戦の先発メンバーが「合格者」ということになる。ただ、オーダーについては「3パターンある」と決めかねており、新球場の外野から打撃練習をチェックした。「30日の練習を見て、選手の表情を確認して決めたい」とぎりぎりまで最善策を模索する。
チケットは完売しており、満員となることは確実だが「選手が主役なので」と自身のパフォーマンスは控えめにするという。「恥じないような活躍で、さらにすごい球場にしてもらいたい」と躍動を期待した。