近鉄の男性駅員、落とし物のICカード着服 持ち主返還を装う

近畿日本鉄道は29日、京都線の桃山御陵前駅(京都市伏見区)で勤務していた男性駅員(52)が23日に落とし物として届けられた乗客のICカード(入金額約4200円)を持ち主に引き渡したと装って着服していたと発表した。

近鉄によると、駅員は着服を認め、「食品の購入に使った」と話している。同駅でICカードを落とした乗客が同社の忘れ物センター(大阪市生野区)に取りに行った際、別人に引き渡された記録があり、発覚した。

駅員は京都駅(京都市下京区)などでも勤務。社内調査の結果、駅員が昨年4月以降に計6回、同様のやり方で拾得物の現金(計2万2千円)を着服していたことも判明した。同社は駅員を厳正に処分するとしている。

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