知床観光船、今シーズンは4月28日から 沈没事故受け協議会で指針

運航を終え、帰港する小型観光船=2022年6月16日午前、北海道斜里町
運航を終え、帰港する小型観光船=2022年6月16日午前、北海道斜里町

北海道斜里町を拠点に知床半島沖で観光船を運航する3社が、4月28日に今シーズンの営業を開始することが29日、3社が加盟する「知床小型観光船協議会」への取材で分かった。10月20日までの予定。

協議会によると、事故後に安全運航に向けた自主ルールを定め、営業期間やコースを決定。5月までは半島の途中で折り返す所要約1~2時間の2コースとし、半島先端の知床岬を往復するコースは、海上の状況が比較的安定する6~9月に限定する。

昨年4月の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」沈没事故から来月で1年を迎える。協議会の神尾昇勝会長は「事故が起きないように万全の準備をしていく」と話した。

協議会に非加盟の道東観光開発(網走市)も、大型観光船「おーろら」と新たに運用する小型船「おーろら3」を4月28日から営業するという。

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