北海道斜里町を拠点に知床半島沖で観光船を運航する3社が、4月28日に今シーズンの営業を開始することが29日、3社が加盟する「知床小型観光船協議会」への取材で分かった。10月20日までの予定。
協議会によると、事故後に安全運航に向けた自主ルールを定め、営業期間やコースを決定。5月までは半島の途中で折り返す所要約1~2時間の2コースとし、半島先端の知床岬を往復するコースは、海上の状況が比較的安定する6~9月に限定する。
昨年4月の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」沈没事故から来月で1年を迎える。協議会の神尾昇勝会長は「事故が起きないように万全の準備をしていく」と話した。
協議会に非加盟の道東観光開発(網走市)も、大型観光船「おーろら」と新たに運用する小型船「おーろら3」を4月28日から営業するという。