米銀破綻は「ミスの教科書」、FRB副議長が議会証言 規制強化の必要性訴え

米議会上院の公聴会で金融不安に関して話すFRBのバー金融監督担当副議長=28日、ワシントン(ロイター=共同)
米議会上院の公聴会で金融不安に関して話すFRBのバー金融監督担当副議長=28日、ワシントン(ロイター=共同)

米連邦準備制度理事会(FRB)のバー金融監督担当副議長は28日の米議会上院の公聴会で、シリコンバレー銀行(SVB)の破綻について「管理ミスの教科書のような事例だ」と経営陣を批判した。保有資産1千億ドル(約13兆円)を超える、SVBと同じような規模の銀行への規制強化が必要との認識も示した。

規制強化は破綻が別の銀行に広がることを防ぐのが狙い。信用不安が起きた場合の預金引き出しに対応できるよう、銀行に求める資金確保の水準などについて「基準を強化する必要があると見込んでいる」と述べた。

公聴会は銀行住宅都市委員会で開かれ、米連邦預金保険公社(FDIC)のグルーエンバーグ総裁や財務省幹部も出席した。

議員からは、SVBなどの破綻や銀行部門の混乱は「(FRBなどの)監督の大失態を象徴している」との批判が出た。(共同)

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