米南部テネシー州ナッシュビルの小学校で児童3人を含む6人が犠牲となった27日の銃乱射事件で、地元警察は28日、現場で射殺されたオードリー・ヘール容疑者(28)が近年、銃7丁を合法的に購入していたことを明らかにした。犯行時にはうち3丁を所持していた。
警察は、ヘール容疑者が特定の人物を標的にしたわけではなく、被害者を無差別に襲ったとみている。かつて在校していた容疑者が学校に何らかの恨みを抱いていた可能性があり、引き続き動機を調べる。
バイデン大統領は28日、記者団に対し、米国民の大半が殺傷能力の高い銃の販売禁止などを望んでいると指摘し、銃規制を強化すべきだと訴えた。「議会が行動しなくてはならない」と述べ、法制化を促した。
ヘール容疑者は小学校の出入り口を記した図面を用意するなど計画を立てた上で犯行に及んでいた。警察は、容疑者が気分障害で治療を受けていたことも明らかにした。(共同)