障害者就労支援施設を運営する熊本県水俣市の一般社団法人「さくら福祉会」が、利用者に人骨の粉砕などの不適切な作業をさせたほか、給付費を不正請求したとして、熊本県は29日、障害福祉サービス事業者としての指定を4月26日付で取り消すと発表した。
県によると、施設の利用者は2月末時点で37人。平成28年11月以降、豪雨で崩落した崖の補修をさせたり、墓じまいをしたい高齢者から依頼された人骨をハンマーで粉砕する作業をさせたりした。
また送迎や食事の提供をしていないのに訓練等給付費計約1480万円を請求し、受領した。
令和3年7月、事業者が提出した書類で、利用者数が定員を超えていることが判明し、県が監査するなどしていた。