所得税約3700万円を脱税したとして、大阪国税局が所得税法違反の罪で、奈良県香芝市の機械製造販売業の男性(58)を奈良地検に告発していたことが28日、関係者への取材で分かった。
追徴税額は約4300万円で、既に修正申告し、全額納付しているという。
関係者によると、男性は税務署に虚偽の廃業届け出書を提出。令和元年12月までの3年間に事業所得を申告しなかったり、過少申告したりして、約1億1500万円の所得を隠し、所得税約3700万円を脱税した疑いが持たれている。
男性は産業廃棄物の破砕機の部品に関する特許を取得しており、処理業者向けに機械を製造販売。隠した所得は主に貸金庫で保管されたり、男性名義の金融機関の口座に預金されたりしていたほか、一部は住宅ローンの返済にも充てられていたという。