29日午前の東京株式市場の日経平均株価は続伸した。令和5年3月期末の配当を受け取るための権利が確定する日に当たり、買い注文が優勢だった。ただ前日の米国株式市場が下落したことは重荷となった。
午前10時現在は前日終値比96円14銭高の2万7614円39銭。東証株価指数(TOPIX)は10・29ポイント高の1976・96。
平均株価への寄与度が大きいソフトバンクグループ株が、出資先の中国IT大手アリババグループの事業分割を好材料として大幅上昇し、相場を押し上げた。一方、前日の米市場でハイテク株主体のナスダック総合指数が下落した流れを受け、東京市場でも朝方は半導体関連銘柄を中心に売られ、平均株価が前日終値より値下がりする場面があった。