専門のスタッフが日常的な家事を有料で代行する「家事代行サービス」。認知率が9割近い一方で利用経験のある人は約3%にとどまるという調査結果もある。お金をかけてまで家事を人に頼むことに抵抗感があるというのが主な理由だそうだが、かくいう記者もその一人。とはいえ育児中で、共働きの夫の帰宅も遅いとあって家事をこなしつつのバタバタの毎日が続く。そんな中、家事代行マッチングサービスを行う「タスカジ」(東京)が福岡市とその周辺でサービスを開始したと聞き、体験取材を申し込んでみた。
依頼当日の朝、息子を保育園に送り自宅に戻ると、予定時間より15分前に到着していたのが、「タスカジさん」と呼ばれる同社登録のハウスキーパー、すずきよさん(50)=横浜市在住。タスカジでの活動歴は8年で「予約の取れないカリスマ家政婦」と呼ばれている。普段は首都圏で月35件ほど料理の作り置きをしているすずきよさんだが、今回は同社が期間限定で行ったワーケーションプログラムで福岡を訪れた。
タスカジでは事前に利用者登録したうえで、サイトに公開されたハウスキーパーのプロフィルから自らが望む家事をしてくれる人を検索し、希望の日時や料金などを踏まえて依頼する。ハウスキーパーには約2600人が登録している。