埼玉県は28日、4月1日付の人事異動を発表した。対象は2312人(前年度比106人減)。新型コロナウイルス禍を乗り越えた「ポストコロナ」を見据え、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進や脱炭素化などに柔軟に取り組める人材を積極登用した。
大野元裕知事は記者会見で、「ポストコロナの新たなスタートに向け、プロジェクトを強力に推進する体制にする。経験にとらわれず、能力重視で大幅に人事を刷新し、人心の一新に努めた」と強調した。
特別職では、副知事に企画財政部長の堀光敦史氏(59)が、下水道事業管理者に保健医療部長の山崎達也氏(60)がそれぞれ就任する。
部長級は、知事室長に産業労働部長の板東博之氏(59)、統括参事に雇用労働局長の山野隆子氏(59)、企画財政部長に統括参事の中山貴洋氏(44)を充てる。
また、企画財政部行政・デジタル改革局長の堀口幸生氏(56)が副部長級から部長級に昇任する。保健医療部長には県立病院機構副理事長の表久仁和氏(57)が就く。
副課長級以上の女性管理職は117人(同6人増)で、男女比でみると13・8%(同0・6ポイント増)となり、18年連続で過去最高を更新した。