クレディ・スイス筆頭株主のサウジ銀、フデイリ会長が辞任 「個人的な理由」と説明

スイス金融大手クレディ・スイスのロゴとスイス国旗=2022年11月、ベルン(ロイター=共同)
スイス金融大手クレディ・スイスのロゴとスイス国旗=2022年11月、ベルン(ロイター=共同)

経営難に陥ったスイス金融大手クレディ・スイスの筆頭株主で、サウジアラビア最大手のサウジナショナル銀行は27日、アンマル・フデイリ会長が辞任したことを明らかにした。米メディアによると銀行側は「個人的な理由」と説明している。

フデイリ氏は今月、クレディへの追加出資の可能性を米メディアに問われ「絶対にあり得ない」と発言。米シリコンバレー銀行など米銀の相次ぐ破綻で金融不安が高まる中、クレディの株価急落のきっかけになったと指摘されていた。

その後、スイス政府の主導で、同業のUBSがクレディを救済合併することで合意。ロイター通信によると、UBSによる買収で、サウジナショナル銀は10億ドル(約1300億円)以上の損失を被ることになったという。(共同)

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