フジテック創業家会長解任 会長は名誉毀損で提訴へ

フジテック本社=滋賀県彦根市
フジテック本社=滋賀県彦根市

エレベーター大手フジテックは28日、創業家出身の内山高一会長を解任した。取締役会には、内山氏と対立する大株主の香港投資ファンド「オアシス・マネジメント」が推薦した社外取締役が一部含まれている。オアシスは内山氏に権限乱用があったと指摘。一方、内山氏は同日、オアシス側に名誉を毀損されたとして、損害賠償を求める訴訟を起こす意向を明らかにした。

フジテックは解任の理由を明らかにしていない。解任を決議した取締役会は全9人で、オアシス側の取締役は4人。会社側の取締役の一部が賛成に回った結果、過半数に達したとみられる。オアシスはフジテック株の約17%を保有。フジテックから内山氏ら創業家に便宜供与があったと主張している。

一方、内山氏は28日に東京都内で記者会見し、オアシスと最高投資責任者に損害賠償を求める意向を表明した。4月にも東京地裁に提訴する。

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