露、日本へ威圧強める 日本海でミサイル演習

日本海で太平洋艦隊の艦艇から発射される対艦巡航ミサイル「モスキート」。28日にロシア国防省が公開した(ロシア国防省提供・タス=共同)
日本海で太平洋艦隊の艦艇から発射される対艦巡航ミサイル「モスキート」。28日にロシア国防省が公開した(ロシア国防省提供・タス=共同)

ロシア国防省は28日、極東ウラジオストク沖の日本海で、露太平洋艦隊所属のミサイル艇2隻が超音速巡航ミサイル「モスキート」の発射演習を行ったと発表した。ロシアはアジア太平洋地域で軍事力を誇示し、ウクライナを支援する日本や米国を威圧する思惑だとみられる。

露国防省の発表によると、発射されたミサイル2発は約100キロ先の標的に命中した。

露国防省は3日にも日本海で巡航ミサイル「カリブル」の発射演習を実施したと発表。岸田文雄首相がウクライナを訪問した21日には、長距離戦略爆撃機2機を日本海上空で7時間以上飛行させるなど、日本への牽制(けんせい)を強めている。

露国家安全保障会議のパトルシェフ書記は27日に公開された国営ロシア新聞のインタビューで、「米国は日本を再び軍国主義に突き動かしている」として、日米への敵視を鮮明にした。

パトルシェフ氏は日本が米国から巡航ミサイル「トマホーク」を取得する方針であることに触れ、「自衛隊は攻撃能力を備えた完全な軍隊になりつつある」と指摘。「日本人も再び神風を起こしたいと思っているようだ」と主張した。

【フォト】露、日本海で超音速ミサイル2発

<速報>露、超音速ミサイルを日本海で発射

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