新型コロナ、各教科で記述 患者差別も題材に

文部科学省=東京・霞が関の文科省(納冨康撮影)
文部科学省=東京・霞が関の文科省(納冨康撮影)

今回検定に合格した小学校教科書では、新型コロナウイルスに関連する記述がさまざまな教科で見られた。高い感染力など特徴の解説や授業中の感染を防ぐ注意のほか、患者や医療従事者への差別が起きた事実から社会正義を考えるといった取り上げ方もあった。

5、6年のある保健教科書では、感染しても症状が出ず、知らないうちに感染を広める場合があることや、高齢者だと重症化する危険性が高いことなどを説明。3密(密閉、密集、密接)の回避が重要とされてきたことも紹介された。

6年道徳では、日本でも患者や医療従事者、その家族らに対する差別が起きたとして「病気と関係する人を差別するのはなぜだろう?」と問いかけたものも。思い込みや不確かな情報が差別を助長してしまうことを示し、差別のない社会にするために大切にしたい心の在り方を考えさせた。

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