28日に東京地裁で開かれた東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件の公判では、大会組織委員会元理事の高橋治之被告、日本オリンピック委員会(JOC)前会長の竹田恒和氏と慶応の同窓だったコンサルティング会社「アミューズ」(解散)元代表の松井譲二被告による事件の舞台裏が明かされた。それは、東京大会の開催を数年後に控えた時期から進められていた、松井被告の休眠会社を賄賂の受け皿とする「計画」だ。
平成27年1月14日ごろ、松井被告は東京都内の飲食店で、竹田氏と、同じく慶応時代の友人である知人男性と会食。この際、休眠状態だった自身のコンサル会社「アミューズ」の口座を、五輪関連事業の売り上げなどの振込先として「使わせてほしい」と依頼されたという。