ロシアのノバク副首相は28日、2022年のロシアからインドへの石油輸出が22倍に増えたと述べた。中国への輸出は8%増加したという。エネルギー輸出はウクライナ侵攻を理由に対露制裁を科した欧米などの「非友好国」からアジアの「友好国」にシフトし、今後も需要が見込めると強調した。インタファクス通信が伝えた。
ノバク氏はインドへの輸出がいつの時点と比べて増えたのかや、具体的な輸出量には言及しなかった。エネルギー資源の輸出による収入は22年の国家予算の42%を占め、21年の36%から上昇したと説明した。
タス通信などによると、22年のロシアの石油輸出は2億4220万トン。ノバク氏は同年の中国向け輸出が6700万トンだったと述べており、原油輸出全体の約28%が中国向けだったことになる。(共同)