スコットランド自治政府で初のイスラム系首相就任へ 37歳ハムザ・ユーサフ氏

27日、英スコットランド民族党の新党首に選出され、演説するハムザ・ユーサフ氏=エディンバラ(Andrew Milligan/PA、AP=共同)
27日、英スコットランド民族党の新党首に選出され、演説するハムザ・ユーサフ氏=エディンバラ(Andrew Milligan/PA、AP=共同)

英国のスコットランド民族党(SNP)は27日、党首でスコットランド自治政府首相のスタージョン氏が辞意を表明したのに伴い、後任党首に自治政府保健相でイスラム系のハムザ・ユーサフ氏(37)を選出した。英メディアによると、イスラム系の同党党首は初めて。英国王による任命などを経て29日にも自治政府首相に就任する見込み。英メディアなどによると、ユーサフ氏は1985年、英北部スコットランドの最大都市グラスゴー生まれ。パキスタン系の父親はSNP党員で、母親も南アジアの家系出身という。

SNPはスコットランドの英国からの独立を目指しているが、今月の世論調査で独立支持は39%、不支持は47%だった。英BBC放送によると、ユーサフ氏は独立支持の世論が「過半数を常に維持」できるよう世論醸成にまず集中するという。スコットランドでは2014年、独立の是非を問う住民投票が実施されたが、独立は否決された。(共同)

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