米大リーグのオープン戦は26日、各地で行われ、エンゼルスの大谷はロサンゼルスでのドジャース戦に「3番・指名打者」で出場し、四回に右前打を放つなど3打数1安打だった。九回に代打を送られ、試合は0―3で敗れた。
スライダーを強振
投打に大車輪の活躍で日本を優勝に導いたWBC後、初のオープン戦で存在感を示した。キャンプ地からロサンゼルスに戻り、敵地でのドジャース戦でサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)3度の左腕カーショーから会心の安打を放った。大谷は好調を持続し、30日(日本時間31日)の開幕を迎えることができそうだ。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/5A6HLOCS5RICLDJWNE23UH3D5U.jpg)
ドジャース戦でカーショー(手前)と対戦するエンゼルス・大谷=ドジャースタジアム(共同)
カーショーは球の切れが良く、一回は大谷のバットは高めのスライダーに空を切った。しかし、同じ轍は踏まない。第2打席は初球の同じ球を強振。一、二塁間を抜いて右前に運び、チーム初安打とした。
六回の打席ではカーショーが投球間の時間制限に違反して1ボールが加えられた場面も。その直後に変化球を捉え、高々と右翼へ上がった打球はフェンス前で失速したが、見せ場をつくった。
対照的に主砲トラウトは3打席連続三振と精彩を欠き、チームも左腕に6回3安打と封じられた。
トラウト「楽しい対戦だった」 WBC決勝
米国代表の主将を務めたエンゼルスの主砲トラウトが26日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を振り返り「信じられないほど素晴らしかった。野球人生で最高の経験の一つ」と語った。ロサンゼルスで行われたドジャースとのオープン戦前に取材に応じた。
日本との決勝ではチームメートの大谷と1点を追う九回に対決し、空振り三振で最後の打者となった。「望んでいた結果ではなかったが、楽しい対戦だった」と話した。
エンゼルスは2014年を最後に、プレーオフから遠ざかっている。トラウトは「こんな雰囲気の中でプレーする必要がある。戻りたいという思いが強くなった」と述べ、30日開幕のシーズンでも緊迫したプレーオフに進むことを望んだ。(共同)