ロシア核配備宣言「情報操作」 士気減退狙う、米分析

モスクワ郊外で握手するロシアのプーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領=2月17日(ロイター=共同)
モスクワ郊外で握手するロシアのプーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領=2月17日(ロイター=共同)

米シンクタンク、戦争研究所は25日、ロシアのプーチン大統領がベラルーシに戦術核兵器を配備する方針を表明したのは、ウクライナの士気や欧米の支援を減退させるための「情報操作」の一環だとする分析を発表した。ロシアが核兵器を使用する可能性は低いと指摘した。

プーチン氏は25日に放映されたテレビインタビューで、英国がウクライナに供与する劣化ウラン弾の危険性を主張するなどし、核配備を宣言。一方、戦争研究所は、劣化ウラン弾はプーチン氏が指摘するような害はないとし、同氏の主張は「事実に反する」と指摘した。

同研究所は、プーチン氏は、ベラルーシが核兵器を持たず中立を保つとの条項を削除する内容の憲法改正を行った2022年2月ごろに、ベラルーシへの核配備を検討していた可能性があるとした。(共同)

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