「平和を守るためには正義を守れないこともある」というのが日本人の常識である。しかし、ウクライナ国内の様々な世論調査によると、ロシア軍に国土を占領されたまま停戦する案に賛成する人は10%以下であり、ウクライナ全土からロシア軍を駆逐した後に停戦する案に賛成する人は80%以上であった。
軍事的合理性と文化
ウクライナ戦争から日本人が学んだ教訓は3つある。すなわち①「正義を守るためには平和を守れないこともある」というのが世界の常識である②人間は常に合理的に行動するとは限らない③「ロシアは内部崩壊でのみ屈服させることができる」(クラウゼビッツ)。