【ニューヨーク=平田雄介】中米ホンジュラスが台湾と断交し中国と国交を樹立したことについて、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会の報道官は26日、ロイター通信に「中国が外交的承認と引き換えにする約束は、しばしば果たされないままだ」と警告した。報道官はまた、台湾は「信頼できる民主的なパートナー」だとし、「米国は台湾への関与を深め、拡大し続ける」と語った。
ホンジュラス外務省は25日(日本時間26日)に「台湾との外交関係を断った」とする声明をツイッターで発表。「一つの中国」原則を確認し、中国政府が唯一の正当な政府だとの立場を表明した。
ホンジュラスの断交により、中南米で台湾と外交関係を維持する国はグアテマラやベリーズなど7カ国となった。ホンジュラスのレイナ外相は「より多くの投資と貿易」の必要性から中国と国交を結ぶ道を選んだと一部メディアに述べた。