26日告示された大阪市長選には新人5人が立候補した。4月6日に政界を引退する松井一郎市長の後継候補として、地域政党「大阪維新の会」が公認した新人と、対抗する政治団体「アップデートおおさか」が擁立した新人による事実上の一騎打ちとなる。大阪府市が推進するカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の是非などが争点だ。知事選と合わせ、維新政治を問う大阪ダブル選の第2幕が始まった。
市長選に立候補したのは維新幹事長で元府議の横山英幸氏(41)▽アップデートが擁立した元市議の北野妙子氏(63)▽飲食店経営の荒巻靖彦氏(58)▽作家のネペンサ(本名・安達真)氏(48)▽理学療法士の山崎敏彦氏(44)-の5人。横山氏を除く4人は無所属。
横山氏は第一声で「税金を1円たりとも無駄遣いしない思いで政治家の『身を切る改革』を続けていく」と強調。府市一体の成長戦略や子育て・教育支援の拡充などを訴えた。
北野氏は第一声で「大阪はよくなっていない。ギャンブルで儲(もう)けようとする成長戦略には賛同できない」と維新を批判。女性活躍や「命を守る政治」を推進するとアピールした。