埼玉県議選各党戦略㊦ 国政で躍進の維新・れいわ 県議選で初の議席なるか

県議選南2区の公認候補の事務所開きに臨む日本維新の会の高橋英明衆院議員=19日、埼玉県川口市
県議選南2区の公認候補の事務所開きに臨む日本維新の会の高橋英明衆院議員=19日、埼玉県川口市

統一地方選の前半戦の埼玉県議選(31日告示、4月9日投開票)では、新たな勢力が議席の獲得を狙う動きも目立つ。大阪が本拠地の日本維新の会は全国政党への足掛かりとして地方議員を増やしたい考えで、れいわ新選組も党勢拡大をもくろみ候補を擁立する。国政で勢いを増す両党が、県議選で既存勢力にどう食い込むか、注目が集まる。

「われわれは今後3回の国政選挙(衆院選)で必ず政権を取るという気概でやっている。その第一歩がこの統一地方選だ」

日本維新の会の県支部、埼玉維新の会の高橋英明代表(衆院比例北関東)は、3月19日に埼玉県川口市で開かれた南2区の男性候補の事務所開きで気勢を上げた。

令和3年の衆院選と4年の参院選で躍進した維新は「政権奪取」に向け、今回の統一地方選で地方議員を現状の1・5倍の600人以上に増やすという目標を掲げる。馬場伸幸代表は達成ができなければ辞任する考えを表明している。

退路を断って臨む統一地方選。埼玉は擁立目標人数が多い11都府県の強化指定地域の一つという位置づけだ。県議選では6人の公認候補を擁立し、初の議席獲得を狙う。党選対本部の石井章参院議員は、「国政選挙に向け、地方議員をしっかりと足腰を強くして当選させる」と鼻息が荒い。

気がかりは投票率の行方だ。平成31年の前回選の投票率は過去最低の35・52%に落ち込んだ。維新は公明党などに比べ組織力で劣り「投票率が下がれば下がるほど厳しい」(県支部幹部)。高橋氏は南2区の男性候補の事務所開きで「なんとか地元の皆さまのお力添えを」と頭を下げた。

今回の県議選では、れいわも初めて公認候補を1人立てる。2月22日に県庁で記者会見した高井崇志幹事長は「党の将来に重要な次期衆院選に向け、この最重要選挙区での当選を目指す」と意欲をみせた。

最重要と位置づけるのは「党の得票率で埼玉は全国トップ10に入る」(高井氏)ためだ。令和3年衆院選の比例北関東ブロックで23万9592票を獲得し、高井氏は「もう少しで1議席取れた」と指摘。その上で「党勢拡大にあたり、地方の議員を増やすことは大変重要」と強調した。

街頭演説に臨む、れいわ新選組の山本太郎代表=21日、埼玉県川越市
街頭演説に臨む、れいわ新選組の山本太郎代表=21日、埼玉県川越市

3月21日、党代表で広告塔の山本太郎参院議員の姿がJR川越駅(埼玉県川越市)前にあった。弱者に寄り添う政治を目指すれいわ。山本氏は独特の語り口で地方議員の重要性を説いた。

「住民の命を守れるように、国からの財政を厚くするよう地方を挙げて訴えないといけない」

(中村智隆)

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