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産経抄

3月26日

春雨に風情を覚えるか無情を覚えるかは、桜しだいのところがある。たとえば能の曲『熊野(ゆや)』の一節 

▼♪草木(そうもく)は雨露(うろ)の恵み、養ひ得ては花の父母たり…。草木は雨の恵みを得て育ち、雨のおかげで花も咲く。花にとって雨は父母なのです、と。同じ『熊野』の後段ではしかし、雨の心ない仕打ちが人々を嘆かせる。♪春雨の/降るは涙か桜花/散るを惜しまぬ人やある―。散る花への哀惜と、雨に覚える無情は紙の表裏である 

▼花という言葉には、もともと「先触れ」の意味があった。桜の時節が予定通りなら吉兆とされ、昔の人は散り方から秋の豊凶を占ったという。農村には「やすらへ(じっとしていろ)花や」とうたい、花の命が長らえるよう念じる風習もあった(山本健吉著『ことばの歳時記』)。花を惜しむ心は、先人が育んだ繊細な情趣のなごりにほかならない 

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