若手成長の神奈川、日本生命の５連覇阻み初優勝　卓球Ｔリーグ

卓球のノジマＴリーグのプレーオフ（ＰＯ）女子決勝は、若手の成長が著しい神奈川が日本生命の５連覇を阻んだ。立役者は１８歳の木原。後のない状況で迎えた第４試合、森にフルゲームで競り勝って２－２に持ち込むと、１ゲームマッチの第５試合では東京五輪シングルス銅メダリストの伊藤を７－９からの４連続得点で破り、チームに初優勝をもたらした。「最後は積極的に先手をとり、相手にプレッシャーを感じさせられた。勝ててよかった」と感慨深げに話した。

昨季は初めてプレーオフ進出を逃したが、今季はレギュラーシーズンを１位通過。木原に加えて１４歳の張本美も飛躍的に成長し、決勝は長崎とのペアで第１試合を制し、第３試合でも伊藤を苦しめる活躍を見せた。

東京五輪代表の石川を起用せずに頂点をつかむほど選手層は厚みを増した。中沢監督は「強い選手が競争し、いい練習ができた。他チームよりもよい環境」と満足げだった。（奥村信哉）