フィギュアスケートの世界選手権で日本男子初の2連覇を果たした宇野昌磨(しょうま)(トヨタ自動車)が26日、フリーから一夜明けて会場のさいたまスーパーアリーナで取材に応じ、「表現というものが何なのかを突き詰めていきたい」とさらなる高みを見据えた。
初制覇した昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルの演技を見返した際に「ジャンプだけだなと思ってしまった」という。元世界王者の高橋大輔(関大KFSC)への憧れを口にし、「表現者として、自分の魅力が何か、自信を持って言えるスケーターになりたい」と語った。
アイスダンスで日本勢最高に並ぶ11位だった高橋は、「最高の思い出になった」と振り返り、今後については「じっくり考える」と話した。村元哉中(かな)(同)は、「スケートをしてきて一番幸せ」と感慨を込めた。
宇野や上位選手らは同日のエキシビションに出演。女子で2連覇した坂本花織(シスメックス)やペアで初優勝した三浦璃来(りく)、木原龍一組(木下グループ)も観客を魅了した。