外科手術の現場で、手術支援ロボットの存在感が高まっている。医師が3D(3次元)の画像を見ながら、ロボットの手を操作して手術を行うのだが、患者にとっては創(きず)が小さく、術後の回復も早い。医師側にとっても、難しい部位の縫合が行えるなど、患者、医師側ともにメリットが大きい。医療用ロボットの市場は世界的に拡大傾向にあり、競争は激化しているとされる。
4本の独立アームとオープンコンソール
北里大学北里研究所病院は今年1月、アイルランドの医療機器メーカー「メドトロニック」が開発した「Hugo 手術支援ロボットシステム(ヒューゴ)」を国内で初めて導入した。