朝晴れエッセー

忘れていたものを思い出させてくれた!・3月24日

久しぶりに笑った! 玄関先に出て歩道を見た。2歳くらいの女の子が傘を抱きかかえて歩いていた。歩き始めて間もないような幼児だった。私の方を見てニコニコと笑った。思わず私も笑い返した。ほほ笑んだ丸顔の笑顔がかわいかった! 手を振ってバイバ~イ! お母さんもマスク越しに笑っているようだった。なんと久しぶりだろうか、私の顔が笑顔でゆるんでいた。

自然に出た笑いは気持ちがいい。気分がすっきりした! 忘れていたものを思い出させてくれた。やはりあるがままの笑顔がいい! 日が長くなった昨日の夕方6時頃。お母さんの後ろに子供2人。2歳と5歳くらいの女の子と男の子。甲高いもの音がしたので何だろうと思って外に出てみたのです。

笑いは年とともに減ってくる。耳も遠くなりテレビのお笑い番組にもついていけなくなった。マスク生活になってからますます笑いとは無縁になってきた。マスクの下は無表情な仏頂面だ。他の人たちにも笑顔が見えない。話をしていても反応がない。分かってくれたのか分かってないのか何も分からない。そこには笑みもない。お互いに笑顔を忘れている。気持ちも通じ合えない。

マスクをしていると身体や脳の機能も低下するといわれる。顔や体にも老いがくる。思い立って鏡の前で笑ってみた。顔の筋肉がゆるみ爽快な気分になった。若返ったような気分になった。笑いは腹式呼吸になる。笑顔が健康体をつくる。やはり大事なことは笑顔と健康だろう。明日も鏡の前で笑ってみよう。これを朝の日課にしよう。


中原祺人(やすと)(81) 大分市

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