事務用いすで〝聖地〟疾走 2時間耐久レース「いす―1GP」

「いす-1GP」で、事務いすを使って全力疾走する選手ら=25日午後、京都府京田辺市(渡辺恭晃撮影)
「いす-1GP」で、事務いすを使って全力疾走する選手ら=25日午後、京都府京田辺市(渡辺恭晃撮影)

キャスター付きの事務用いすに座って2時間走り続ける耐久レース「いす―1グランプリ(GP)」が25日、京都府京田辺市のキララ商店街で4年ぶりに開催された。3人1組の33チームが参加。観客の声援を追い風に商店街の特設コースを駆け抜けた。

GPは全国各地で開催されているが、市は平成22年にGPが始まったレース発祥の〝聖地〟。タイヤを交換するなどいすの改造は厳禁で、市販の事務用いすで時間内に3人が交代しながらコースを何周できるかを競い合う。ユニークで過酷なレースとして知られ、マレーシアや台湾など海外でも行われている。

転倒したり、タイヤが外れたりといったアクシデントに見舞われながらも、選手らは商店街内の特設コース(1周約180メートル)を疾走し、詰めかけた観客らが盛んに声援を送っていた。

「いす-1GP」のピットで交代する選手ら
「いす-1GP」のピットで交代する選手ら

151周(約27キロ)で優勝した「木津川運輸ブルーチーム」の東遥平さん(22)は「聖地で優勝することができてうれしい。来年も熱いレースをしたい」と喜んでいた。

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