東邦(愛知)の2年生遊撃手、大島がチームを救う守りを見せた。25日に行われた選抜高校野球大会第7日の高松商(香川)戦。5-3で迎えた八回2死二、三塁のピンチで、三遊間の深い所で膝を着きながらゴロを捕球すると強肩を生かして一塁へダイレクト送球し、アウトとした。「一塁手を見ずに感覚で投げた」。内野安打となれば、1点差でなおも一、三塁だっただけに、ファインプレーとなった。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のショートとして活躍した源田(西武)の動画を見て技術の向上に役立てているという。
七回2死二、三塁の守りでは遊ゴロを一塁悪送球し、2者の生還を許した。「ベンチで皆が励ましてくれた」と落ち込まずに次のプレーに備えた。山田監督は「大島はよく挽回してくれた」とうなずいた。
東邦は大会通算58勝目を挙げ、中京大中京(愛知)の持つ歴代最多勝利数に並んだ。大島は「まだトップタイ。一気に稼いでいきたい」と次の勝利を見据えていた。(鮫島敬三)