中国当局、北京で50代邦人男性を拘束

中国・北京の天安門広場に掲げられた同国の国旗(AP)
中国・北京の天安門広場に掲げられた同国の国旗(AP)

【北京=三塚聖平】北京市で今月、50代の日本人男性が中国当局に拘束されたことが25日、分かった。日中関係筋によると、男性は中国の国内法に違反したとして国家安全当局に拘束されたという。スパイ行為などに関与した疑いがかけられている可能性がある。

男性は、日本企業の中国法人幹部だという情報もある。

中国ではスパイ容疑などで日本人が拘束されることが続いている。2015年以降に、今回のケースを除いて少なくとも計16人に達する。

男性が拘束された経緯や理由は不明だ。北京の日本大使館が、面会などを通じて状況の把握や支援を進める。

習近平政権は、14年に反スパイ法を施行するなど中国で活動する外国人の取り締まりを強化している。中国は現在、スパイ行為の摘発をさらに強化するため反スパイ法の改正作業を進めており、さらなる影響が出ることが懸念されている。

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