米の中小銀行が1週間で預金15兆円流出 SVB破綻で

米カリフォルニア州サンタクララにあるシリコンバレー銀行本店(共同)
米カリフォルニア州サンタクララにあるシリコンバレー銀行本店(共同)

米シリコンバレー銀行(SVB)などの破綻があった9~15日の1週間に米国の中小銀行から1200億ドル(約15兆7000億円)の預金が流出したことが24日、米連邦準備制度理事会(FRB)による週次の商業銀行統計で分かった。

ロイター通信によると、金額ベースでは過去最大の減少。SVBの破綻で信用不安が広がり、顧客が大手銀行などに預金を移す動きが広がったとみられる。

FRBによると、今月8日時点で中小銀の預金残高(季節調整値)は5兆5759億ドルだったが、15日時点は5兆4559億ドルと2・2%減少した。大手銀の預金残高は10兆6734億ドルから10兆7400億ドルに666億ドル増加した。

米カリフォルニア州が拠点のSVBは、保有債券の含み損拡大に伴う経営不安から預金流出が続き、今月10日に経営破綻。12日にはニューヨーク州を拠点とするシグネチャー銀行も破綻した。(共同)

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