フィギュアスケートの世界選手権最終日は25日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われ、男子はショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリー1位の196・51点で合計301・14点をマークし、同種目で日本初の2連覇を果たした。
車俊煥(韓国)が合計296・03点の2位。SP2位のイリア・マリニン(米国)はフリー3位で288・44点の3位。友野一希(上野芝ク)は自己ベストの273・41点で6位、山本草太(中京大)は232・39点で15位だった。
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世界フィギュア男子FS 宇野昌磨の演技=25日、さいたまスーパーアリーナ(桐原正道撮影)
日本勢は4年ぶりの自国開催でペア、女子、男子の3種目を制覇。次回は来年3月にカナダのモントリオールで行われる。
「今これ以上はできない演技」
氷上で大の字になるほど死力を尽くした。若手の挑戦をはねのけた25歳の宇野が再び頂点に立った。「完璧とは言い難い演技だったが、今これ以上はできない演技だった」。大会直前に右足首を痛めるアクシデントを乗り越え、4年ぶりの日本開催で期待に応えた。
「(負傷を)嘆いても救済はない」と集中。4種類、計5度の4回転ジャンプ挑戦から逃げなかった。序盤のループとフリップを鮮やかに決めると、後半の二つのトーループはやや回転不足ながら意地で着氷した。スピンとステップは全て最高難度のレベル4。技術と表現の総合力でフリーも1位を譲らなかった。