シリアで米軍への攻撃2日連続

【ワシントン=坂本一之】米国防総省のライダー報道官は24日の記者会見で、シリア北東部の有志連合の施設がロケット弾攻撃を受けたと明らかにした。米軍は前日にあった別の有志連合の施設への攻撃でイラン革命防衛隊の関連施設に対する報復空爆をしていて、24日のロケット弾攻撃はイラン革命防衛隊に属するグループによるものだとの分析を示した。

24日の有志連合の施設を標的にしたロケット弾攻撃は10発で、米兵の負傷者や施設の被害は出ていないとしている。ライダー氏は「イランとの衝突やエスカレーションは求めていない」と述べた。

米軍は23日、有志連合の施設に対する無人機攻撃で米国の請負業者1人が死亡し米兵ら6人が負傷したことを受け、F15戦闘機でイラン革命防衛隊の関連施設2カ所を空爆。オースティン国防長官は発表文で、「米国は国民を守るために必要なあらゆる手段を講じ、常に対処する」と述べていた。

米軍はシリアで少数民族クルド人らの民兵組織「シリア民主軍」(SDF)と連携し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)への作戦を展開している。

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