【ワシントン=坂本一之】米国防総省は23日、シリア北東部で有志連合の基地が無人機攻撃を受け米国の請負業者1人が死亡、米兵ら6人が負傷したと発表した。米軍は同日、報復措置としてシリア東部にあるイラン革命防衛隊の関連施設を空爆した。
米国は無人機がイランにつながるものだと判断。バイデン米大統領の指示を受け、イラン革命防衛隊に属するグループが使用する施設に対する精密攻撃を実施した。オースティン国防長官は発表文で、「米国は国民を守るために必要なあらゆる手段を講じ、常に対処する」と述べた。
負傷した米兵5人のうち2人は現地で治療を受け、残りの米兵3人と負傷した請負業者1人はイラクの医療施設に搬送された。
シリアでは少数民族クルド人らの民兵組織「シリア民主軍」(SDF)と米軍が連携し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に対処している。