DeNAバウアー「優勝に貢献」 大物助っ人が会見

DeNA入団会見に臨むトレバー・バウアー=横浜ベイシェラトン(撮影・田村亮介)
DeNA入団会見に臨むトレバー・バウアー=横浜ベイシェラトン(撮影・田村亮介)

DeNAに新加入したトレバー・バウアー投手(32)が24日、横浜市内で入団会見を行い、「日本で投げることがとても楽しみ。優勝に向かって勝利に貢献すること、それを自分自身に期待している」と25年ぶりのリーグ制覇を目標に掲げた。

米大リーグで2015年から5年連続で2桁勝利を達成し、レッズ時代の20年にはサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞した実力派右腕。暴行疑惑による出場停止処分を受け、今年1月にドジャースを戦力外となっていた。

球団職員と親交があり、19年に球団施設を訪問した際、「ホームのように歓迎してくれた」ことがチームに興味を持つきっかけになったという。

21年6月から実戦登板はないが、自身が所有する米アリゾナの施設などで自主トレに励んできた。「休んでいたことはない。これまでより力強くなり、球速も上がった。新たな球種も取り組み、制球も向上させることができた」と自信をのぞかせ、4月中の実戦登板に意欲を示した。

探求心が強く、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大谷翔平(エンゼルス)ら大リーグ組が使用して話題になった、重さの違う6種類のゴムボール(プライオボール)を、大リーガーとして初めて取り入れた選手ともされる。

数カ月前から使用しているという日本野球機構(NPB)公式球も「どのような違いがあるかと思って、ボールを半分に切ってみたりもした」と解体して研究材料にしたことを明かし、「米国のボールと比べて少し柔らかく、縫い目が少し大きく、離れているのは分かったが、大きな影響はない。ボールの動きは変わらない」と強調した。

個人的な目標には「200奪三振と、平均96マイル(約154キロ)を出すこと」を挙げ、昨季56号本塁打を放った村上宗隆(ヤクルト)との対戦を待ち望んだ。(川峯千尋)

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