24日の外国為替市場の円相場は、欧米の金融システムへの不安から投資家のリスク回避姿勢が強まったことで円が買われ、一時1ドル=129円台まで上昇した。129円台を付けるのは、2月10日以来約1カ月半ぶり。
東京市場の午後5時現在は前日比65銭円高ドル安の1ドル=130円25~27銭。ユーロは1円73銭円高ユーロ安の1ユーロ=141円03~07銭。
24日の東京市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が近い将来に利上げを停止するとの観測から、円を買ってドルを売る動きが優勢だった。国内輸出企業による実需の円買いも入った。その後の海外市場で円買いは加速し、一時1ドル=129円90銭台を付けた。
市場では、欧米の金融システムに対する懸念が根強く「金融不安が落ち着くかどうかが今後の焦点だ」(外為ブローカー)との声があった。