プロ野球選手のカードで子供たちを魅了してきたカルビーの「プロ野球チップス」が、7月に誕生50周年を迎える。2023年版の第1弾は、今月27日に先行してコンビニエンスストアで、4月3日にはコンビニ以外でも発売される。今年は「侍ジャパン」が野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制覇したことを追い風に、侍たちのカードが注目を集めそうだ。
プロ野球チップスはもともと「プロ野球スナック」として1973年7月に誕生。その後、中身をポテトチップスに変更し、パッケージデザインやフレーバーを変えながら発売を続けてきた。
選手のカードは例年、約400種類のカードを3月、6月、9月の3回に分けて発行。これまで作られたカードは約2万種類、累計発行枚数は約18億枚に上る。
2023年版の第1弾は「うすしお味」で、12球団の有名選手のカード2枚がランダムに付く。想定価格は税別104円前後。カードは全114種類をそろえた。今回のWBCの結果を反映したものではないが、日本列島をわかせた侍ジャパンのメンバーも登場する。
各チームの主力選手5人を集めた「レギュラーカード」(60種類)のほか、22年シーズンのセ・リーグ最優秀選手の村上宗隆(ヤクルト)やパ・リーグ最優秀選手の山本由伸(オリックス)ら主要タイトル受賞選手の「タイトルホルダーカード」(18種類)を用意。
22年シーズンに完全試合を達成した佐々木朗希(ロッテ)や、ノーヒットノーランを達成した東浜巨(ソフトバンク)、今永昇太(DeNA)らの「スターカード」(24種類)もある。
惜しまれつつユニホームを脱いだ選手の現役時代の雄姿を写した「レジェンド引退選手カード」(8種類)には、糸井嘉男(阪神)や福留孝介(中日)らが入った。
ラッキーカードが1枚出たら、カードホルダー1冊をプレゼントするキャンペーンも行う。
カルビーによると、プロ野球チップスは購入者の約5割が12歳以下だといい、カードが目当てでも子供たちがポテトチップスのファンになる入り口の「エントリー商品」として重要性は高い。
14年ぶりのWBC制覇を受け、大人の野球ファンの需要も期待されている。(宇野貴文)
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