米韓国防当局は24日、韓国南部星州に配備されている在韓米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の発射台を展開させる訓練を初めて実施したと発表した。日時や場所は不明だが、発射台を基地の外に展開させ、防衛範囲を広げる効果を狙ったとみられる。また韓国空軍は、20~24日に米空軍と黄海上で戦闘機による射撃訓練を行ったと発表した。
THAADは2017年に運用が開始され、中国が「レーダーで監視される」と警戒している。韓国国防省は展開訓練に関し「高度化する北朝鮮ミサイルの脅威に対し、韓米の連合防衛態勢を強化する」ものだと説明した。
射撃訓練には韓国空軍のF35A戦闘機などが参加。韓国独自の防衛体制「3軸体系(先制打撃、ミサイル防衛、報復攻撃)」のうち、ミサイル施設などに先制攻撃を加える能力を確認したとしている。(ソウル 共同)