米国で権威のある文学賞の一つ、全米批評家協会賞が23日(日本時間24日午前)発表され、小説部門の最終候補5作品に残っていた作家、川上未映子さん(46)の「すべて真夜中の恋人たち」は受賞を逃した。受賞したのは、中国出身の米作家の作品だった。
「すべて真夜中の恋人たち」はフリーで校正の仕事をしている孤独な30代女性の恋愛を描く。平成23年に講談社から刊行され、サム・ベットさんとデビッド・ボイドさんが手掛けた英訳版「All the Lovers in the Night」が昨年、出版された。日本の作品では初めて同部門の最終候補に選ばれていた。
全米批評家協会賞は全米図書賞などに次いで権威のある米国の文学賞の一つ。毎年、優れた英語作品に与えられる。