野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の14年ぶりの優勝に貢献した大リーグ所属選手が23日、相次いでキャンプ地に姿を見せ、1週間後に開幕するシーズンへ再出発を切った。大谷翔平(エンゼルス)はアリゾナ州テンピの球団施設を訪れた。
エンゼルスはこの日オフ。投打の「二刀流」で活躍し、大会の最優秀選手に選ばれた大谷は24日(日本時間25日)にマイナー相手に登板する予定になっている。
ダルビッシュ有(パドレス)はチームに合流して軽い調整。「昨日家でゆっくりできたし、今日は全然元気。若い選手たちと関係を築いたり、良かった部分はたくさんある」と収穫を口にした。22日に合流した吉田正尚(レッドソックス)は報道陣に取材対応し「みんなおめでとうと言ってくれて、反響は大きい」とうれしそうだった。
吉田、23日は体のケアに専念
激戦が続いたWBCでの疲労を考慮し、レッドソックスの吉田は23日、米フロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ地で体のケアに専念した。「がーっと(状態が)上がったところを少し落として。今はちょっとリフレッシュ」と語ったが、休息はつかの間。24日(日本時間25日)にはブレーブスとのオープン戦に出場し、再出発を図る。
WBCでは準決勝のメキシコ戦で同点3ランを放つなど、大会新記録の13打点で14年ぶりの世界一に貢献した。
レッドソックス内でも反響は大きく、メキシコ代表の外野手バードゥーゴからは勝負強さを称賛された。「みんながお祝いをしてくれて、グリーンティーをくれた」と喜んだ。
心地よい疲労感に包まれながら、メジャー1年目の開幕が1週間後に迫る。「(24日は)ナイターの試合なので昼にしっかり動いて、出力とかを確認していこうと思う」と、再びギアを上げていく。(共同)