後半から途中出場した伊東が流れを変えた。24日に国立競技場で行われたサッカーの国際親善試合、日本-ウルグアイ戦。新生・森保ジャパンの初ゴールを演出し「負けていたので、どんどん仕掛けてチャンスを作ろうと思っていた」とうなずいた。
後半16分、堂安に代わってピッチへ。自慢の快足で右サイドを何度も駆け上がり、停滞しかけていた攻撃を活性化させた。見せ場は1点を追う30分。菅原(AZアルクマール)の縦パスに反応して敵陣深くまで攻め込み、中央へクロス。走りこんできた西村がダイレクトで合わせ、同点に追いついた。
カタール大会のアジア最終予選では4戦連続得点を挙げ、エース格に飛躍。本大会では全4試合に出場し、うち3試合でフル出場と主軸を担った。しかし、3年後の次回W杯へ向かう初陣はベンチスタートとなり、「途中出場では満足できない。また最初から出られるように結果を出し続けるしかない」と秘める思いを口にした。
キャプテンマークを巻いたMF遠藤(シュツットガルト)と同学年で、フィールドプレーヤー最年長の30歳。「衰えていると言われないようにプレーしていくだけ」。右サイドに陣取る快足は、日本にとってまだまだ必要な武器となりそうだ。(大石豊佳)